読書感想34    スティーブ・ジョブズⅠ、Ⅱ

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著者       ウォルター・アイザックソン<o:p></o:p>

 

出版社      講談社(電子書籍)<o:p></o:p>

 

出版年      2011年<o:p></o:p>

 

価格       1995円(税込)Ⅰ、Ⅱとも同価格<o:p></o:p>

 

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感想<o:p></o:p>

 

 2011年に亡くなったスティーブ・ジョブズの伝記である。生前スティーブ・ジョブズに頼まれ、ジョブズの全面的な協力の下に出来上がった伝記である。癌にかかり余命がわずかだと悟ったジョブズが父親をよく知らない子供たちのために伝記を遺そうと考えたのだ。ジョブスは1955年に生まれ、サンフランシスコからパロアルトを通りサンノゼに至る70キロのシリコンバレーと呼ばれる軍需工場や研究所の集まる地域で生涯をおくっている。IT関連のベンチャー企業が生まれた一帯であり、アップルもその一翼を担っている。<o:p></o:p>

 

 ジョブズを支えた環境は日本にはないものだ。そのうちの一つはガレージ文化である。この地域では普通の民家にあるガレージが大きくて、機械いじりの好きな人たちはそこで中古自動車やラジオや通信機を組み立てたりしている。ジョブズも機械工だった養父に子供のころからガレージで車や機械についての手ほどきを受けた。地元の会社もエンジニアが興味深い話や実験を見せるクラブを運営して高校生への理系教育をおこなったり、中高校生をアルバイトさせたりしている。また地域でコンピューター同好会のような集まりがあって情報交換をしたり作品を見せ合ったりする。機械いじりの趣味や理系教育を応援する環境ができているのだ。こうした中で個人のガレージで創業したベンチャー企業が生まれてくる。ヒューレット・パッカード社やアップル社がそうである。<o:p></o:p>

 

 次は小学校時代の飛び級である。小学校時代にいたずらばかりしていたジョブズに特別に数学の特訓をしてくれた教師がいる。才能があると見込んだ生徒に目をかけて、キャンディーと小遣いという飴で勉強させる。そして飛び級をさせる。日本では公平が建て前なので特別に目をかけることも飛び級もない。才能を大事にするというアメリカ式の教育の良さがある。<o:p></o:p>

 

 三つ目はヒッピーもどきで汚いジョブスに才能の萌芽を見て、仕事をさせてくれる会社があるということである。ヒッピーであろうが禅宗であろうが思想信条に構わないという懐の深い、自由な人達がいるのである。独創的な会社や作品はこうした土壌から生まれる。<o:p></o:p>

 

 また、ジョブズが実父とは知らずに何回か会っていたというのも不思議というよりも、こういう直観力というか洞察力のある人にはありうる話だ。互いに無意識で求め合っていてわずかの情報を手掛かりに集まったのだ。単なる偶然とは思えない。<o:p></o:p>

 

 ジョブズが日本好きで穴子寿司がお気に入りというのもおもしろい。<o:p></o:p>

 

アップル製品を使ったこともない究極のIT音痴なのでこの本を読んで少しは時代に追いつきたいと思っている。<o:p></o:p>

 

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