読書感想25 続氷点
著者 : 三浦綾子<o:p></o:p>
生没年 : 1922年~1999年<o:p></o:p>
出身地 : 北海道旭川市<o:p></o:p>
連載 : 1970年~1971年<o:p></o:p>
朝日新聞<o:p></o:p>
定価 : 上 629円(税別)<o:p></o:p>
下 629円(税別)<o:p></o:p>
角川文庫<o:p></o:p>
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感想<o:p></o:p>
三浦綾子の出世作「氷点」の続編として書かれたのがこの作品である。テレビ化や映画化もされた人気小説だ。<o:p></o:p>
主人公の辻口陽子が、養母の夏枝から実娘のルリ子を殺した佐石土雄の娘だと暴露され、自殺をはかったところで「氷点」は終わった。「続氷点」は一命を取りとめた陽子に辻口啓造と夏枝の養父母が、陽子は殺人犯の子供ではなく、人妻と学生との不倫から生まれた子供だと告げ詫びることから始まる。「氷点」の中の人間関係の決着が「続氷点」では図られていく。ルリ子が殺された時に密会していた夏枝を許せない啓造。ルリ子を殺した男の子供とわかってから陽子を苛め抜いた夏枝。養女だとわかっても陽子をかばい続け恋心を抱くようになった兄の徹。兄の徹の友人で陽子を恋する北原邦雄。そして陽子の実母とその息子たち。陽子は異父弟と大学で出会ってしまう。実母と不倫の秘密は守られるのか。殺人犯佐石土雄の実娘はどこにいるのか。<o:p></o:p>
責められて当然の人々と責めるのが当然の人々が対峙している。そして愛について陽子はどんな選択をするのか。<o:p></o:p>
半生を妻を責め続けた啓造が示した聖書の言葉によって陽子は夫を裏切り自分を捨てた実母を許そうとする。<o:p></o:p>
「あなたがたの中で、罪のない者が、まずこの女に石を投げつけるがよい」<o:p></o:p>
そして陽子は啓造の愛とは感情ではなく、意志であるという言葉で、助けられる相手ではなく、助けねばならない相手を選ぶ。<o:p></o:p>
キリスト教的な考え方で決着をつけているが、陽子の強く清らかな姿勢がこの小説の魅力になっている。<o:p></o:p>
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