読書感想120 日本史の謎は「地形」で解ける

読書感想120 日本史の謎は「地形」で解ける
著者 竹村公太郎
生年 1945年
出身地 神奈川県横浜市
出版社 (株)PHP研究所(PHP文庫)
出版年月日 2013年10月21日
感想
長年河川事業の専門家として官庁で働いてきた著者が、地形から日本史の定説の検証を試みたものである。目次は以下のとおり。
1章 関が原勝利後、なぜ家康はすぐ江戸に戻ったか
2章 なぜ信長は比叡山延暦寺を焼き討ちしたか
3章 なぜ頼朝は鎌倉に幕府を開いたか
4章 元寇が失敗に終わった本当の理由とは何か
5章 半蔵門は本当に裏門だったのか
6章 赤穂浪士の討ち入りはなぜ成功したか
7章 なぜ徳川幕府は吉良家を抹殺したか
8章 47士はなぜ泉岳寺に埋葬されたか
9章 なぜ家康は江戸入り直後に小名木川を造ったか
10章 江戸100万人の飲み水をなぜ確保できたか
11章 なぜ吉原遊郭は移転したのか
12章 実質的な最後の「征夷大将軍」は誰か
13章 なぜ江戸無血開城が実現したか
14章 なぜ京都が都になったか
15章 日本文明を生んだ奈良は、なぜ衰退したか
16章 なぜ大阪に緑の空間が少ないか
17章 脆弱な土地・福岡はなぜ巨大都市になったか
18章 「二つの遷都」はなぜ行われたか
信長や家康の行動を読み解いた章が一番おもしろい。比叡山は東から畿内に入る入口である逢坂峠を北から見下ろす位置にある。代々の延暦寺の務めはなんだったのか。信長が延暦寺焼き討ちで恐れていたものの正体が合理的に説明されている。地形は歴史の生き証人として現在まで残っている歴史的な遺物なのだと再確認した。
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